住宅内の不慮の事故死は、交通事故死の約4倍と言われています。

本来、家の中は安心できる場所のはずですよね。

なのにその家が、車が行き交う道路より危険な場所になり得るんです!

それは一体なぜでしょうか?

例えば茶の間と脱衣所の大きな温度差。これは『ヒートショック』を引き起こす原因になります。

そして転倒の原因になる段差。足腰が弱ってくるとわずかな段差でも躓いて大けがをする可能性があります。

さらに古い住宅に多い急な階段は、油断して足を踏み外すと、転落で命を落とす危険もあります。

こう考えると、家の中は安心できるどころか、危険がそこかしこに潜んでいる場所と言えます。

大切なのは”気づくこと”と、”対策”することです。

作業現場ではこれを危険予知訓練(KYT)と呼んでいます。

家の中を見回して、『これってもしかして危険?』という箇所に気づく、まずそれがスタートです。

次回は、家の中の『危険予知』について、実例もまじえてお伝えしたいと思います。